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日本酒ソムリエになるには?資格の種類や試験内容について
日本酒とは、米と麹と水を原料とする日本特有の製法で造られたお酒です。
お米の旨み、甘みをしっかりと感じられて、冷酒でも、熱燗でも美味しいですよね。
ビールやワインと比較するとまだ飲まれる機会が少ないかもしれませんが、通好みのお酒として近年脚光を浴びているようです。
日本酒をより詳しく知ってもっと楽しむために、日本酒ソムリエの資格を取るという方法があります。
仕事で取る人もいますが、最近は趣味で日本酒ソムリエの資格を取る人もいますよ。
お酒に詳しいメンズはモテがち。ぜひチャレンジしてみましょう!。
日本酒ソムリエの資格を取るには
日本酒ソムリエという名称の資格は、じつは存在しません。
その代わりに日本酒に関する資格があります。
難易度の低い初心者向けから、難易度の高いプロフェッショナルなものまでさまざまです。
まずは日本酒に関するどんな資格があるのかを知って、用途に合ったものを選ぶ必要がありそうですね。
日本酒ソムリエの資格は10種類⁉
日本酒に関する資格とその特徴を一覧でまとめてみました。
こんなにたくさんの資格があるのですね。
- 日本酒ナビゲーター(初心者向け)
- 日本酒検定 (一般向け)
- 唎酒師(ききざけし)(日本酒のソムリエと呼ばれるプロフェッショナル資格)
- 酒匠(さかしょう)(唎酒師の上位資格)
- 国際唎酒師(外国人に外国語で日本酒を案内するスペシャリスト)
- SAKE DIPLOMA(酒ディプロマ)(日本ソムリエ協会が認定する資格)
- 酒造技能士(酒造りに携わる人のための国家資格)
- 新潟清酒達人検定(新潟のご当地資格)
- 日本酒学講師(日本酒の先生の資格)
- 清酒専門評価者(酒類総合研究所が認定する資格)
日本酒ソムリエを取得するメリット
日本酒ソムリエを取得すると、どんなメリットがあるのでしょうか?
飲食業に携わる人が取得すると、資格取得のために勉強することによって専門的な知識が身に付きます。
それが実務で役に立つ場面もたくさんあることでしょう。
資格があることで箔がつき、仕事仲間やお客様から、より一層の信頼を得られます。
日本酒についての説明する際に、資格があると説得力が増してきますね。
自分に自信がつくので、仕事のモチベーションを維持するためにも役立ちそうです。
では仕事とは全然関係ないけれど、日本酒好きの趣味が高じて資格取得した場合はどうでしょうか?
日本酒の原材料、製法、味わいや香りの違いを知った上で飲む日本酒は、格別に美味しいことでしょう。
相性の良い料理や最適な飲み方が瞬時に分かるようになりますので、自分で楽しむのはもちろん、人に美味しい飲み方をおすすめできますね。
居酒屋で粋に注文できるようになり、お店の人や連れの人に「この人、知っているな。」と一目置かれますよ。
試験内容や難易度
一覧でまとめた日本酒に関する10種類の資格を、1つずつ詳しく紹介していきます。
1.日本酒ナビゲーター
SSI(日本酒サービス研究会・酒匠研究会連合会)主催の資格。
日本酒の魅力を消費者に知ってもらうことを目的としているため難易度は低めで、初心者向け。
セミナー受講と認定問題の試験で取得できます。
専門用語や原料、製造方法はもちろんのこと、歴史や文化、さらには日本酒が持つ香味の特徴を踏まえた楽しみ方について楽しみながら学べます。
受講費用は講習内容によっても異なりますが、約13,500円(受講料+認定登録料、カード認定証料含む)となっています。
2.日本酒検定
SSI(日本酒サービス研究会・酒匠研究会連合会)主催の資格。
こちらも、消費者が日本酒をもっと楽しむことを目的に実施しているため難易度は低めで、一般向けです。
5級から1級まであり、級ごとに日本酒の知識を深められます。
検定料は5,000円前後です。
3.唎酒師(ききざけし)
SSI(日本酒サービス研究会・酒匠研究会連合会)主催。
「日本酒のソムリエ」と表現されることも多いプロフェッショナル資格で、日本酒に関する資格の中で一番有名な資格です。
日本酒を提供し美味しく飲んでもらうことが目的で、飲食業や酒販店など、日本酒を提供する仕事をしている人の取得が多いです。
4万人以上が認定を受けています。
日本酒の基礎知識はもちろん、おもてなしの心、季節に合った日本酒の提案、料理や酒器の提案を学び、身に着けます。
受講料は58,800円~、手続きには認定登録料25,000円、入会金19,000円、年会費15,900円が必要です。
4.酒匠(さかしょう)
SSI(日本酒サービス研究会・酒匠研究会連合会)主催。
日本酒と焼酎のテイスティングのプロであることの証明となる資格です。
唎酒師の上位資格です。
テイスティング能力を磨き、味の要素、香りの表現を学び、分かりやすい提案やセールスプロモーションができることが、酒匠の役割です。
酒販店の商品担当者、酒類卸売業のバイヤーなど酒類ビジネス関係者の取得が多いです。
取得には2日間の講習会を受講して、筆記試験と3つのテイスティング試験を受けます。
講習会では200種類以上の日本酒と焼酎をテイスティングします。
受講受験料は78,000円、認定登録料25,000円です。
5.国際唎酒師
SSI(日本酒サービス研究会・酒匠研究会連合会)主催。
外国人の日本酒需要が増えているので、外国人に英語、中国語などの外国語で日本酒を案内するスペシャリスト資格です。
認定試験の受験か、通信プログラムのいずれかの方法で取得できます。
通信プログラムは最短3カ月で取得が可能。
飲食業で外国人のお客様が多いお店の場合には有効な資格ですね。
6.SAKE DIPLOMA(酒ディプロマ)
日本ソムリエ協会(J.S.A.)が認定している資格です。
あの有名なワインソムリエ・田崎真也氏が、協会の会長を務めています。
広く深い知識が必要な、難易度の高い試験です。
一次試験はコンピューターで解答するCBT 方式、二次試験はテイスティング30分と論述試験20分となっています。
受験回数などによりますが、受験料は30,000円前後~50,000円程度。
合格後、日本ソムリエ協会への入会金10,000円、年会費15,000円がかかります。
7.酒造技能士
酒造技能士は、日本酒の製造に関する技能を認定する国家資格です。
学科試験と実技試験があり、実技では白米の精米判定から利き酒による判定まで、酒造りの各工程の実践があります。
酒造りに携わる人のための国家資格なので、実務経験が必要です。
酒造メーカーや日本酒の蔵元に入社し、酒造りの現場を経験することが取得への第一歩です。
受験料は各都道府県において異なりますが、標準金額は実技試験17,900円、学科試験3,100円です。
8.新潟清酒達人検定
新潟清酒達人検定は、新潟県酒造組合が主催している検定です。
日本の米所であり、日本酒の名産地でもある新潟県のご当地検定です。
新潟清酒のセールスプロモーションと、新潟の観光客増加も目的としています。
時事ネタも出題されるなど、試験は一筋縄ではいかず、合格率は30%程度。
合格者特典の会員制パーティーもあり、楽しみが多い検定です。
受験料は5,500円です。新潟はもちろん、東京や大阪でも受験が可能!
嬉しいですね!
9.日本酒学講師
SSI(日本酒サービス研究会・酒匠研究会連合会)主催の資格。
日本酒・焼酎の専門的な知識を持って人に正しい情報を教えられる、いわゆる「お酒の先生」であることを証明する資格です。
日本酒ナビゲーター・焼酎ナビゲーターの認定セミナーを主催し、その参加者に対して資格を認定する権利を持っています。
申し込みにはFBO会員への登録と108,000円の費用が必要です。
10.清酒専門評価者
広島県東広島市にある酒類に関する研究機関、酒類総合研究所が認定しています。
清酒に関する官能評価の専門家資格。
官能評価とは、人間の五感を使った品質鑑定・評価のことであり、つまり利き酒をすることを指しています。
わりと新しい資格なのでまだ認知度は低めです。
清酒に関わる仕事に従事している方向けの資格のため、難易度は高いです。
セミナーを受講し5つの試験に合格することが必要で、受講料は51,500円。
仕事でも趣味でも美味しい!日本酒ソムリエの資格
飲食業に携わる人が本気の資格取得を考えているのなら、検討するのは唎酒師、酒匠、SAKE DIPLOMAあたりでしょうか。
日本酒好きの人が趣味で資格取得するなら、まずは初心者向けの日本酒ナビゲーターからスタートして、日本酒検定をチェックしてみるのがよさそうです。
日本酒のソムリエと呼ばれるプロフェッショナル資格・唎酒師の資格を趣味で取ったら、
カッコよくてかなり自慢できるはず。
もはや趣味の域を超えていますね!
日本酒をチビチビやりながら、楽しく学んでみるとよいかも!
ぜひチャレンジしてみてください。