お酒のチェイサー=水じゃない!?チェイサーの役割や意味も解説

チェイサー

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テキーラやウイスキー、焼酎など、強いお酒といっしょに出てくる『chaser(チェイサー)』。

多くの場合は『お水』が出てくるイメージですが、実はそれだけじゃないって知っていましたか?

コーラやコーヒーなどをチェイサーとして飲む人もいますし、アメリカをはじめ、日本の一部のお店ではビールをチェイサーにする場合もあるんです。
また、イギリスでは『チェイサー=弱い酒の後に飲む強い酒』という意味があり、お酒の酔いをお酒で醒ます習慣があるようです。


こんなふうに聞くと、「飲みの場でチェイサーを頼んで、予想していなかったものが出てきたらどうしよう?」「そもそも店で『チェイサーください』って頼むのは間違ってない?」と気になりますよね。
チェイサーを頼んで、想定外のものが届いてしまったら…格好もつかなくなってしまいます。


そこでこのページでは、チェイサーの意味や役割、料金について解説します!
お酒好きの筆者がとくにおすすめしたいチェイサーについても紹介しているので、最後まで必見です。


「まだお酒にも慣れてないから、用語について知っておきたい!」という人はもちろん、「さっき初めて聞いてつい知ったかぶりしちゃったけど、そもそもチェイサーって何…?!」という人まで、ぜひ参考にしてくださいね!

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目次

チェイサーは水だけじゃない!?

お酒のチェイサーと聞くと、たいていの場合は『お水』を連想しますよね。

もちろんそれも正解なのですが、お茶やコーヒーなどをチェーサーとして飲む人もいます。

ここでは、そんなチェイサーの概念や種類について見ていきましょう。

日本では「チェイサー=水」の認識でOK

日本の居酒屋やバーで「チェイサーください」と頼めば、ほぼ全てのお店で『お水』が出てきます。
なかにはチェイサーとして炭酸水やお茶などが出てくるお店もありますが、それはお店が無料で提供しているケースがほとんど。
チェイサーを頼んで有料のソフトドリンクを勝手に出されることはないので、心配しないでくださいね。

また、ウォッカやウイスキー、焼酎など度数の強いお酒を頼んだとき、お酒と同じタイミングでチェイサーを出してくれる親切なお店もあります。
チェイサーの飲み方に厳密なルールはなく、お酒と交互に飲んだり、お酒の味がわかりにくくなってきたタイミングで飲んだりと、自由でOK。
慣れないうちはタイミングがつかめず、チェイサーに手を付けにくいこともあるかもしれませんね。

しかし、アルコールばかりを飲んでいると酔いが一気に回ってしまうこともあるので、タイミングについて気にしすぎるのも考えもの。
「酔ってきたかも」と気付くときにはもう遅いので、チェイサーには最初から口を付けておくと安心です。

日本酒の合間に飲むものは「和らぎ水」と呼ぶ

ちなみに、日本酒といっしょのタイミング、もしくは飲み終わったタイミングで出される飲み物は『和らぎ水(やわらぎ水)』と呼ばれます。

焼酎やウイスキーなどはお水で割ったりロックで楽しんだりできますが、日本酒の場合は邪道とも言われるため、かわりに和らぎ水が出てくるのです。
和らぎ水といっても特別なものではなく、常温や冷たいミネラルウォーターが出されるケースがほとんど。

でも、中には日本酒を造るときに使った『仕込み水』を和らぎ水として提供してくれるお店もありますよ…!
和らぎ水はチェイサーと同様、お酒の酔いが回るスピードが緩やかになるほか、口の中がサッパリしてお酒が美味しく飲めるという効果も。

そのため、日本酒を愉しんでいる席でお水が出てきても、「いやいや、俺、酒には強いし!水なんていらん!」なんて思わず、和らぎ水にも口を付けてみてください。

上司や取引先にも「お!和らぎ水の飲み方を知っているなんて、君は通なんだねえ」と褒めてもらえるかもしれません(笑)。

そんなものまで?チェイサーの種類

日本でもっとも一般的なチェイサーはお水ですが、必ずしもお水だけを指すわけではありません。

  • お茶や紅茶
  • コーヒー
  • 牛乳
  • トマトジュース
  • ビール
  • サングリータ

このように、ちょっと「えっ?」と思うものをチェイサーとして飲む人もいます。

電気ブランで知られる浅草の神谷バーでは、電気ブランのチェイサーとしてビールを推奨しています。
また、日本だけではなく、アメリカでもビールをチェイサーとして飲む人は多いです。

テキーラのチェイサーとしては、トマトジュースとオレンジジュースにスパイスを効かせたノンアルコールカクテルである『サングリータ』も人気です。
ほかにも、ウイスキーや焼酎、ワイン、ウォッカなど強いお酒を飲むときに胃を保護する目的でホットミルクを飲む人もいますよ。

「ウイスキーに牛乳?!」とビックリする人もいるかもしれませんが、実はウイスキーの牛乳割りカクテル『カウボーイ』もあるくらいなので、チェイサーにはもってこいなんです。
筆者の場合、チェイサーとしてレモンティーやポカリ、アイスコーヒーなど、さまざまなソフトドリンクを飲みます。

また、ワインやブランデー、ウォッカ、ウイスキーなど度数が強いお酒の合間にはジンジャーエールや野菜ジュースなんかを飲むことも…!
飲んだお酒の後味が悪くなってしまうものを飲むことはおすすめしませんが、好きなドリンクをチェイサーとして頼んでみるのも楽しいですよ!

『chaser』の意味

そもそも、チェイサーって、どんな意味なのでしょうか?
ここでは、チェイサーの語源についても見ていきましょう!

語源は英語の「chase」で「追いかける」の意味

お酒といっしょに飲む『chaser(チェイサー)』の語源は、英語の『chase(チェイス)』。
『chase』は、『追いかける』『追跡する』という意味を持つ英語です。

チェイサーはお酒を飲んだ後追うようにして飲むものなので、そこから転じてチェイサーという言葉が誕生したんですね。
なお、チェイサーについて辞書で調べてみると『強い酒のあとに飲む軽い酒』と載っており、お水だけを指す言葉ではないことがわかります。

飲んでいるお酒よりアルコール度数が低ければ、ビールやカクテルなどのお酒もチェイサーだというわけです。
もちろん、さっき紹介したような牛乳やポカリ、コーヒー、お茶などをチェイサーとして飲んでもOKですよ!

イギリスだと正反対の意味になる!?

イギリス英語だと『chaser』の意味が正反対になり、『弱い酒のあとに飲む強い酒』を指します。

ビールやカクテルを飲んで、追うようにウイスキーやウォッカなどアルコールが強いものを飲むという英国の飲み方、とってもワイルドですよね。

日本の居酒屋やバーでは、アメリカ英語のチェイサーを連想する人が大半なので、チェイサーを頼んで強いお酒が出てくることはほぼありません。

とはいえ、本場のパブや英国風パブではチェイサーとしてお酒が出てくる可能性もあるので、酔いすぎないようご注意を…!

お酒のお供『chaser』の役割と効果

チェイサーと聞くと、『酔い防止のために飲むもの』というイメージがありますよね。

しかし、ほかにもさまざまな役割があるって知っていましたか?

ここでは、チェイサーの代表的な役割を5つご紹介します。

1.悪酔い・二日酔いの予防

チェイサーの大きな役割。それは、悪酔いや二日酔いを予防してくれるということです。

お酒を一気飲みしたり、大量に飲んだりすると、アルコールを処理する肝臓の働きが悪くなってしまいます。

すると、気持ち悪くなったり、悪酔いしたり、最悪の場合は急性アルコール中毒を引き起こしたりと危険が伴います。

お酒とチェイサーを交互に飲めば、その分体内のアルコール濃度が下がり、悪酔いや二日酔いの予防になるのです。

ただし、コーヒーや紅茶などカフェインが含まれるものだけをチェイサーにする場合は要注意!

カフェインにはアルコールと同じく利尿作用があるので、お水やジュースなど水分もしっかり取ってくださいね。

2.脱水症状の予防

お酒に含まれるアルコールには身体の水分を奪う効果があるので、チェイサーを飲むことは脱水症状の予防にもつながります。

こう聞いて、「チェイサーを飲むと余計にトイレが近くなる…」「水分のせいで次の日にむくみそう…」と心配する方もいるかもしれません。

でも、脱水症状を招いてしまうと大変です。めまいや吐き気、頭痛、手足の震えなどなど、辛い症状が出てしまうことも…。
また、脱水症状になると、二日酔いの症状が重くなったり、長く続いたりする原因にもなってしまうんです。

酔いが回って気持ち悪くなってから水を飲む人もいますが、お酒を飲み始めたときからこまめにチェイサーを飲むことである程度は回避できます。
飲みの場だからと張り切ってしまう気持ちもわかりますが、チェイサーにも口を付けるようにすると脱水症状で体調も悪くならず、ほろ酔い気分が長く楽しめますよ。

3.内臓を守る

チェイサーには、胃や腸、肝臓などの内臓をお酒のアルコールから守る効果も期待できます。
お酒に強いこと、弱いことは関係なく、お酒をよく飲む人は内臓へのダメージを負ってしまうことがあります。

脂肪肝の段階では自覚症状がなく、どんどんアルコールによるダメージが蓄積されてしまうので、チェイサーを飲み、身体に負担をかけすぎないことが大切です。

とくに、ウイスキーやウォッカなどアルコール量が強いお酒を飲むなら、粘膜を保護してくれる牛乳やトマトジュースがおすすめですよ。

4.お酒の風味を広げる

チェイサーには、お酒の風味を広げてくれる効果もあります。

たとえば、テキーラとオレンジジュース、甘みのあるウイスキーと牛乳、ブランデーとジンジャーエール、ビールとトマトジュースなどは、それぞれの味が引き立つことで有名です。

ほかにも、炭酸水や牛乳、麦茶、ジャワティー、フルーツジュース、ノンアルコールカクテルなどなど、お酒と相性がいいチェイサーはたくさん。

お酒とお水の組み合わせに飽きてきたら、自分好みの組み合わせを探すのも楽しいですよ。

5.口の中のリフレッシュ

お酒を飲んでいると、アルコールの刺激で味覚が麻痺してくること、ありますよね。
チェイサーには、味覚をリセットして口の中をリフレッシュしてくれる効果もあります。

とくに冷たいお酒を飲み続けていると感覚が鈍くなってしまうので、常温のお水やぬるま湯などをチェイサーにするのがおすすめ。
お酒だけを飲み続けると脱水気味になり、口の中が乾いてくることもあるので、こまめにチェイサーを飲みましょう!

お店でチェイサーを頼むとお金がかかるの?

ここまで読んでくれた人の中には、「今度からチェイサーを頼んでみよう!」と思ってくれた人もいるのではないでしょうか?

でも、「お店でチェイサーを頼んでお金を取られることはない?」と心配になってしまいますよね。

ここでは、居酒屋やバーにおけるチェイサーの料金事情についてご紹介します。

水の場合は基本的に無料

居酒屋やバーなど、一般的なお店でチェイサーを頼んだとき、水の場合は基本的に無料です。

中には炭酸水やお茶などをチェイサーとして無料で出してくれるお店もありますよ。

ただし、会員制バーや高級バーの中には、お水すら有料の店舗も…。

とはいえ、有料の場合はメニュー表に記載されていたり、お店の人が伝えてくれたりするケースがほとんど。

「知らないうちに料金が高額になっていた…!」という心配はいらないでしょう。

もしそれでも心配な場合は、バーテンダーにこっそり耳打ちしておくと安心です。

水以外のものが出てくることもある?

上の方でもお伝えしましたが、日本では『チェイサー=お水』という認識が一般的。
なので、トマトジュースやお茶など、お金がかかるソフトドリンクがチェイサーとして勝手に出てくることはありません。

「うちがサービスで出したチェイサー、全部有料だから!ちゃんと料金払ってね」なんて言ってくるお店は、ぼったくりバーくらいですので、料金面でも安心してください。

もちろん、中には特定のお酒に対するチェイサーとしてビールなどを勧めてくるお店もありますが、料金の案内があるのが一般的です。
お財布に余裕があれば勧められたものを頼めばいいですし、「もったいない」と思えばお水を頼んでもOKです。

水以外のものを頼む場合は?

チェイサーとして水をオーダーしたい場合は「チェイサーください」「お水ください」と頼めばOK。

しかし、お茶や牛乳、トマトジュースなどをチェイサーとして頼みたい場合は、メニュー表を見ながら普通に注文するのがベターです。

「チェイサーとしてジュースください」「水以外のチェイサーはないんですか?」なんて聞いてしまうと、「格好付けたいんだな…」と思われてしまうことがあるため、要注意ですよ!

もちろん筆者にもお酒を覚えたてで格好付けたいと思うこともあったので、ついつい難しい注文の仕方をしたくなる気持ちもよくわかります(笑)。

でも、勘違い丸出しな発言は高まっていたムードが壊れる原因にもなるので、気を付けてくださいね…!

お酒の場を楽しむためにも『chaser』を頼もう

このページでは、お酒といっしょに飲む『chaser(チェイサー)』について解説しました!

チェイサーには、悪酔いや二日酔い、脱水症状の予防や、口の中のリフレッシュなど、多彩な効果があります。

お酒を飲んだあと、追うようにして飲むもののことを指しますが、飲み方に細かなルールはありません。

お酒と交互に飲んだり、口の中が乾いてきたタイミングで飲んだりと、お好きなように飲んでくださいね。

ちなみに日本では『チェイサー=お水』というイメージが根強いですが、頼むものや使い方(飲み方)に正解はありません。

今度飲みの場に行く機会があったら、こっそり周りの席を見てみてください。

ジュースやノンアルコールカクテルはもちろん、牛乳やレモンティー、緑茶、コーヒーなど、好きな飲み物をお酒と一緒に楽しむ人も多いことに気付くはず。

あなたが「お酒に強い」と尊敬していたあの人も、実はチェイサーを上手に飲んでいるのかもしれません(笑)。

意外とマッチする組み合わせも多いので、あなたもお気に入りのチェイサーを見つけてみてくださいね!

居酒屋バー開業準備

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