シャンパンとスパークリングワインの違いを解説!違いは生産地と品種にあった!

本記事にはプロモーションが含まれている場合があります

シャンパンとスパークリングワインの違いについて知る人はそう多くありません。

どちらも同じようなお酒に感じますが、どんな違いがあるのでしょうか。

そこで今回はシャンパンとスパークリングワインの違いを徹底解説します。

目次

シャンパンとスパークリングはどう違うの?

まずはシャンパンとスパークリングワインのそれぞれの特徴から見ていきましょう。

シャンパンについて

シャンパンとは、フランスのシャンパーニュ地方のアルデンヌ地域圏で生産されたブドウを使用し、一定の条件をクリアしたスパークリングワインです。

フランスでは、シャンパーニュと呼ぶことを推奨しています。英語ではシャンペイン、日本語ではシャンパンと呼ばれています。

シャンパンは、一般的なスパークリングワインよりも品質が高く、スパークリングワインの頂点に立つ存在です。

スパークリングワインについて

スパークリングワインは発泡性ワインの総称です。

スパークリングワインには、瓶内発酵で二酸化炭素が溶け込んだものと、二酸化炭素を人工的に加えた炭酸ワインがあります。

シャンパンもスパークリングワインに含まれており、産地や製法で区別されています。

シャンパンとスパークリングワインの違いを表で解説

シャンパンとスパークリングワインの違いを表にまとめてみました。

シャンパンスパークリングワイン
産地フランスのシャンパーニュのアルデンヌ地域圏のみ世界各国
製法・作り方瓶内二次発酵の後、15か月以上の熟成が必要各国で規程が異なる
ブドウ品種シャルドネ、 ピノ・ノワール、ピノ・ムニエのみ各国で規程が異なる
価格(値段)4千円〜20万円500円〜5万円
見た目変わらない変わらない


シャンパンには、厳しいルールが設けられています。値段にも幅があり、高いものだと20万円以上する銘柄も存在します。日本で人気のモエ・エ・シャンドンは5,000円〜購入できます。

スパークリングワインは、各国の規定を満たせば名乗れます。シャンパンより品質が低いと思われがちですが、シャンパンと同じ製法で作られた銘柄もあります。

シャンパーニュと名乗れるのは特別なスパークリングワイン

シャンパンを名乗れるのは、特別なスパークリングワインだと理解できたのではないでしょうか。

フランスのシャンパーニュ地方、アルデンヌ地域圏で栽培されたブドウのみを使用し、伝統的な製法でシャンパンは造られています。

使用するブドウ品種は、シャルドネ、ピノ・ノワール、ピノ・ムニエの3種類のみ。瓶内二次発酵と呼ばれる工程を経てシャンパンと名乗れるようになります。

ヴィンテージのシャンパーニュになると、36か月以上の熟成をしないと出荷できません。

スパークリングの種類や呼び方

スパークリングワインは、国によって種類や呼び方が異なります。

そこでスパークリングワインの主要産地での種類や呼び方を解説します。

フランス:クレマン/ヴァン・ムスー

フランスでは、スパークリングワインをクレマンやヴァン・ムスーと呼んでいます。

クレマンは、シャンパンと同じ製法で造られるスパークリングワインです。シャンパンと違うのは、シャンパーニュ地方以外で造られるという点。そのため、シャンパン並に美味しいのが大きな魅力です。

ヴァン・ムスーとは、シャンパンを含むスパークリングワインの総称を指します。そのため、シャンパンやクレマンも、ヴァン・ムスーと呼ばれています。

イタリア:スプマンテ

スプマンテとは、イタリア語でスパークリングワインを指す言葉です。

イタリアで代表的なスプマンテを挙げると、

・プロセッコ
・ランブルスコ
・アスティ・モスカート
・ダスティ
・フランチャコルタ

などがあります。

この中でもプロセッコは、フランスのシャンパン、スペインのカヴァと並んで世界三大スパークリングワインと呼ばれています。

スペイン:エスプモーソ

エスプモーソは、スペイン語でスパークリングワインを指します。

中でもカヴァは世界三大スパークリングワインのひとつで、シャンパンに引け劣らない高級スパークリングワインといわれています。

シャンパンと同じように瓶内二次発酵し、厳しい基準をクリアしたものしかカヴァを名乗れません。

ドイツ:シャウムヴァイン

シャウムヴァインは、ドイツ語でスパークリングワインを指します。

その中でも特に有名なのがゼクトです。シャンパンと同じように瓶内二次発酵をし、厳しい基準が設けられています。

シャンパーニュと同じ製法のスパークリングワインがある!?

スパークリングワインは、シャンパンより劣っているイメージがありますが、決してそうではありません。

シャンパンと同じ製法のスパークリングワインも存在し、高い評価を得ています。

フランスのクレマン

フランスのクレマンは、シャンパンの製法によって造られた、シャンパーニュ地方以外のスパークリングワインです。

生産地や使用できる品種は違うものの、シャンパン並の品質が保証されています。

生産地によってブドウ品種も異なり、各地で個性あふれるクレマンが生産されています。シャンパンよりも安価なので、シャンパンが飲みたい人におすすめのスパークリングワインです。

スペインのカヴァ(カバ)

カヴァは、スペインの地中海地方で造られるスパークリングワインです。

シャンパーニュでシャンパン造りを学んだ醸造家が、スペインでスパークリングワインを造ったのが始まりといわれています。

シャンパンと同じ製法で造られ、その品質の高さは世界から評価されています。

またカヴァは、9種類のブドウ品種の使用が認められています。白ブドウは、チャレッロ、マカベオ、パレリャーダ、シャルドネの5種類。

黒ブドウは、ガルナッチャ、モナストレル、トレパ、ピノ・ノワールの4種類となっています。

シャンパンに関するよくある質問

シャンパンに関するよくある質問に回答していきます。

シャンパンに当たり年ってありますか?

シャンパンは、品質の高い年のブドウを使用して造られており、どの銘柄も高い品質が保証されています。

ただし、単一の年に収穫されたブドウを使用したヴィンテージシャンパンには当たり年があります。

シャンパンの当たり年は以下の通りです。

1990年、1996年、2000年、2008年、2012年、2015年、2016年、2018年、2020年

ただし、シャンパンは厳しい規定をクリアしたものしか出荷されないため、どの年の銘柄でも安定した美味しさがあります。

初心者におすすめの飲みやすいシャンパンは?

初心者に飲みやすいシャンパンは以下の通りです。

・ヴーヴクリコ:桃や洋梨のような香りと焼き立てのパンのような香ばしさが味わえる
・モエ・エ・シャンドン:フルーティーで香りが豊かな日本でも定番のシャンパン
・ポメリー:すっきりとした飲み口を楽しめる。クリスマスだけでなく夏にもおすすめ

シャンパンの開け方や飲み方を知りたいです

シャンパンの開け方の手順は以下の通りです。

①開ける直前まで金口は外さず瓶も揺すらない
②栓を覆うシールを取り外す
③瓶を片手で押さえて針金を緩めていく
④吹きこぼれ防止にナプキンで覆う
⑤栓を握りながら瓶を回す
⑥栓が抜けてきたら少しずつガスを抜く
⑦栓をゆっくりと抜く

このような手順で開栓してください。

飲み方に関しては、シャンパンクラーや冷蔵庫で7℃前後まで冷やしておきます。グラスはフルート型とチューリップ型のものを用意すると、シャンパンの味わいや香りを最大限に楽しめるでしょう。

シャンパンって保存できますか?

開封後のシャンパンはできるだけ早く飲んでください。シャンパンの泡はすぐに抜けてしまうため、適切な保存方法でなければ一晩も持ちません。

おすすめの方法はシャンパンストッパーを使うことです。ストッパーは瓶を密閉できるため、3日までは美味しい状態が保てます。

またシャンパンは低温であるほど泡が残りやすいため、なるべく冷蔵庫の温度が低い場所で保存しましょう。

披露宴などのお祝いで乾杯するのはなぜ?

結婚式の乾杯酒にはシャンパンが用いられます。

シャンパンが飲まれる理由は、結婚祝いに適したお酒だからです。

シャンパングラスがぶつかり合う音は「天使の拍手」と呼ばれ、結婚する新郎新婦をお祝いするメッセージが込められています。

欧米では結婚式だけでなく、誕生日や入学などのお祝いでシャンパンが飲まれています。

シャンパンのカロリーはどのくらいですか?

シャンパンのカロリーは、80kcal~100kcal(100mlあたり)といわれています。

辛口か甘口かによって変わりますが、お酒の中ではカロリーは低い部類で、ダイエット中にもおすすめです。

シャンパンのアルコール度数はどのくらいですか?

シャンパンのアルコール度数は、11〜13度が一般的です。ビールが5%前後、日本酒が15%前後なので、乾杯のお酒としてはアルコール度数が高めです。

またアルコール度数11%以上でなければ、シャンパンは名乗れません。

シャンパンを使ったカクテルにはどんなものがありますか?

シャンパンを使用したカクテルには、以下のようなものがあります。

キール・ロワイヤル:シャンパン60ml、クレーム・ド・カシス10ml

キール・インペリアル:シャンパン60ml、クレーム・ド・フランボワーズ10ml

スパークリング・ミント・ジュレップ:スパークリングワイン適量、ライムジュース20ml、シュガーシロップ小さじ1、ミントの葉6枚

フレンチ75:シャンパン適量、ドライジン45ml、レモンジュース20ml、シュガーシロップ小さじ1

シャンパン・カクテル:シャンパン適量、アンゴスチュラ・ビターズ2滴、角砂糖1個、レモンピール少々 

レシピを参考に、ぜひ家でも作ってみてください。

まとめ

今回はシャンパンとスパークリングワインの違いを解説してきました。

シャンパンは、スパークリングワインの一種だということが理解できたのではないでしょうか。

それでは本記事を参考に、シャンパンとスパークリングワインを楽しんでみてくださいね。

居酒屋バー開業準備

この記事は執筆された時点での情報を元に記載されております。文書・写真・イラスト・リンク等の情報については、慎重に管理しておりますが、閲覧時点で情報が異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。 記載内容や権利(写真・イラスト)に関するお問合せ等はこちら

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次