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世界のワイン産地・特徴や代表的なシャトーをおさえよう
いまや世界中に広がっているワインの生産地。
なにげなく世界地図を広げて見ていると、ワインのラベルで目にする国の名前が各所に見つけられます。
日常的にワインを飲むとされるフランスやイタリアは産地としても有名ですが、近年はヨーロッパ地域にとどまりません!
アメリカ大陸にはアメリカやチリ、南半球にはオーストラリア、そして日本でもワイン造りが盛んに行われてきています。
一口にワインと言っても、国によって得意分野はそれぞれ違います。産地ごとの特徴を知っておくと、お料理に合わせてお酒を選ぶときの参考になります。
代表的な産地と特徴、シャトーの名前についてチェックしていきましょう。
ワインの生産地を守る「AOC」とは?
ワインには、ワインの産地を守るための制度があることをご存知ですか?
通称“ワイン法”とも言われ、ワイン産地を有する各国がワインに関する制度を設けています。
ワイン法の起源は、ワイン大国フランス。
法の名称である「Appellation d’Origine Contrôlée(アペラシオン・ドリジーヌ・コントロレ)」を略して「AOC」と呼び、AOCの認証を受けたワインを「AOCワイン」と呼んだりもします。
AOCとは、日本語では「原産地統制呼称制度」などと訳されます。原産地統制呼称制度とはその名の通り、原産地を呼称する、つまり「このワインはこの産地で造ったワインですよ」と名乗るためにクリアしなければならない条件を取り揃えた制度です。
世界に数あるワイン法の中で、フランスのAOCは特に複雑かつ厳しい条件で細分化されています。
たとえば、ワインのラベルに生産地を記載するためには、100%その産地で作られたぶどうを使用しなければなりません。その産地というのも、AOCに決められた地域の範囲である必要があります。さらに、ぶどうの品種、栽培の仕方やぶどうの摘み取り方、そしてワインの醸造や熟成の工程にも言及があり、それらの基準を満たしたワインだけが原産地を名乗ることを許されます。
しかし、だんだん制度が複雑化していくに連れ、生産者がAOCの条件に従ってワイン造りをするとワインの味が均一化してしまうなどの問題も生まれました。
制度の見直しは年々施されて、2009年からはAOCをシンプルにしたAOP(Appellation d’Origine Protégée=アペラシオン・ドリジーヌ・プロテジェ)が実施されていますが、制度の主旨はAOCもAOPも同じであり名前の通ったAOCが持ち出されることは今でも多いです。
ワイン法の名称と厳しさは国によって様々ですが、ワインのラベルに産地を呼称するには国のワイン法の条件をクリアしなければならない点は同じ。
だからこそ、ワインは産地の表示が重要視されるのです。
ヨーロッパのワイン生産地
ワインといえばヨーロッパ。世界中にワイン産地が増えたと言っても、やはりこのイメージは不動のものでしょう。
ワインの原料となるぶどう栽培に適した壌土と気候から、ヨーロッパはワインの歴史が古く名産地も多いです。
ワイン産地のメインはフランス
フランスは国全体に有名なワインの産地が点在するワイン王国。
あまりワインに詳しくない人も、代表的な産地の名前は聞いたことがあるのではないでしょうか。
二大名産地は西のボルドーと東のブルゴーニュ
フランスの南西部に位置するボルドー地方と、パリ東南部に広がるブルゴーニュ地方は、ワイン好きでなくても一度は耳にしたことがある産地でしょう。
この2つの産地のワインには分かりやすい見分け方があり、ボルドーワインはいかり型のボトル、ブルゴーニュワインはなで肩のボトルに瓶詰めされています。
原料になるぶどうの品種の違いで、ボルドーワインはワインの成分が結晶化した澱(おり)ができやすいため、いかり肩のボトルの形状で澱が肩の部分で止まるように工夫されているのです。
どちらの地方も赤ワイン、白ワインに限らずワインの生産を行っていますが、割合的に分けるとボルドーは赤ワイン、ブルゴーニュは白ワインの産地として認識されます。
ボルドーワインの特徴と有名シャトー
ボルドーワインは、ワイン用ぶどう品種の代表格であるカベルネ・ソーヴィニヨンを軸にして、メルローやカベルネ・フランといった品種とブレンドして造られるのが特徴です。
またボルドーでチェックしたいポイントといえば五大シャトー。
シャトーとはワイナリーの意味で、ボルドーではワイナリーごとにワインの格付けをAOCとは別個に行っています。
- シャトー・マルゴー
- シャトー・ムートン
- ロートシルト、シャトー・ラトゥール
- シャトー・ラフィット・ロートシルト
- シャトー・オー・ブリオン
5大シャトーはボルドーの格付けの第1級ワイナリー。
このうち、上の4つがメドック地区、シャトー・オー・ブリアンだけがペサック地区にあります。
ボルドーワインのラベルを見て、この5つどれかのシャトーの表記があれば品質の高さは間違いありません。
ブルゴーニュワインの特徴と有名ドメーヌ
ブルゴーニュは白ワインがおよそ6割、赤ワイン3割、残りの1割で発泡性ワインなどを送り出しているワインの名産地。
どの種類のワインにも共通する特徴として、ブルゴーニュワインはぶどうの品種をブレンドしないで1種類で造られるワインがほとんどです。
味の違いとしては、品種をブレンドしたワインは濃度が高く複雑な味わいなのに対して、単一のぶどうで造られるワインは透明度が高く味わいも比較的さっぱりしています。
主に白ワインで使われる品種はシャルドネ、赤ワインの品種はピノ・ノワールがブルゴーニュワインと覚えておくと良いでしょう。
ボルドーのシャトーのように、ブルゴーニュで注目したいのはドメーヌ。
ドメーヌとは元の意味が「区画」で、シャトーがワイナリーというお城単位なのと違い、ドメーヌとは生産者個人を指す意味合いが強いです。
ブルゴーニュには五大シャトーのようなキャッチ―はフレーズはないのですが、ロマネ・コンティやルイ・ラトゥール、ルロワといったブルゴーニュの格付けで特級にあたる畑は、日本人的にはシャトー名よりもなんとなくインプットしやすいのではないでしょうか?
ワインのぶどう品種も単一種なので、ボルドーワインより知識的な深堀りもチャレンジしやすいと思いますよ。
発泡性ワインといえば!シャンパーニュ
パリから北東へ150キロ、地図で見るとパリの少し右上あたりにシャンパーニュ地方はあります。
語感からお察しの通り、シャンパーニュはシャンパンの産地として有名で発泡性ワインの故郷とも言われます。
発泡性ワインでは人気も知名度もランキング1位と言って過言でないシャンパン。
実はシャンパンを名乗れるのはシャンパーニュで生産されたワインだけです。
これもAOCの規定なので、同じぶどう品種や製造法を用いても他の産地で造られたワインは発泡性ワイン、スパークリングワインと呼ばれます。
ちなみに、日本では主に「シャンパン」と発音されますが、現地フランス語の発音では「シャンパーニュ」。
地方の名前がそのままワインの名前になっているんです。
名前だけでもおさえておきたい!フランスワインの産地いろいろ
ブルゴーニュを南下すると見つけられるのがコート・デュ・ローヌ地方。
フランスの中では比較的気温が高く、ワインに使われるぶどう品種も糖度の高いぶどうが育ちます。
コート・デュ・ローヌをさらに南下していくとプロヴァンス地方があります。
実はフランスワインの発祥地。
現在はロゼワインの名産地とされてワイン生産量の9割がロゼワインです。
ボルドーを北上していくと、ナント市から東側へ伸びるロワール地方もワインの産地です。
どちらかといえば白ワインが有名ですが、赤ワインやロゼワインも生産しています。
ここに挙げた以外にも産地はたくさんありますが、地図でたどってみると分かるように、フランスの全土にまんべんなくワイン産地が存在しています。
イタリアのワイン産地・特徴
ヨーロッパでフランスに次いでワインの生産地として知られるイタリア。
厳かなフランス料理に合わせるイメージと違い、イタリアワインはピッツァやパスタに合わせて飲む大衆的なお酒といった印象です。
使われるぶどうの品種は多様で製造法も産地ごとに違います。
各産地が地元の料理に合わせた独自のワインを持っている。
この多様性がイタリアワインの特徴と言えるでしょう。
それでは、著名な産地を見ていきましょう。
トスカーナ州
イタリアの中部、都市フィレンツェを含むトスカーナ州は赤ワインの産地。
キャンティ地区の赤ワインは世界的にも人気が高いです。
ピエモンテ州
イタリアの最北部にあたるピエモンテ州は美食の街としても知られ、高級赤ワインのバローロやバルバレスコの産地!
シチリア島
最南端に位置する離れ島は、魚介料理に合わせた白ワインの産地。
ぶどうの栽培ではヨーロッパ最大の活火山であるエトナ火山がもたらす石灰が土壌を育て、暖かな環境でイタリアらしい陽気な味わいのワインを実現させています。
スペインのワイン産地・特徴
情熱の国スペインは、日照量に恵まれた気候で様々な品種のぶどうが栽培されています。
スペイン固有のぶどう品種も多数あって、同じ産地で造られたワインでもまったく違う味と個性が楽しめます。
産地で合わせてスペインワインを買い揃えて、ぶどうの品種を見比べてみるのも面白いでしょう。
そしてスペインワインの格付けにおける重要ワードは熟成。
樽に入れたワインを何年も熟成して酸化させ、熟成期間の長いワインが格が高いとされています。
リオハ
スペイン・ラ・リオハ州を中心に、バスク州とナバーラ州にまたがるエブロ川の流域を指すワインの産地。
伝統的に各地で栽培されるぶどうの品種をブレンドして樽熟成で造られるワインが多く、赤白問わず濃厚で奥深いワインを輩出している産地です。
カタルーニャ州
スペインの北東部、フランスに接するカタルーニャは発泡性ワインのカヴァの産地として有名です。
カヴァはフランスのシャンパンよりリーズナブルな点も人気!
アンダルシア地方
地中海に面するスペイン最南端のアンダルシア地方は、通常のワインよりもアルコール度数の高い酒精強化ワインの名産地です。
酒精強化ワインの代表格であるシェリーの発祥地として知られています。
ポルトガルのワイン産地・特徴
歴史的に日本とも関わりの深いポルトガル。
全土にワインの産地が存在し、赤白ロゼと様々なワインが造られていますが、ポルトガルで知っておきたい地名といえば酒精強化ワインの産地2つ。
スペインのシェリーを除く、世界三大酒精強化ワインのうち2つがポルトガルで生産されています。
ドウロ地域
ポルトガル北東部のドウロは世界三大酒精強化ワインであるポートワインの産地として認知されていますが、近年はポートワイン以外にも力を入れていてワイン業界でも注目度が上がっています。
マデイラ島
大西洋に浮かぶ離島で、世界三大酒精強化ワインであるマデイラワインの産地。
独特の風味と甘味のインパクトがあります。
ヴィーニョ・ヴェルデ地域
ポルトガルでもうひとつだけ産地を挙げるならここ。
ポルトガル版原産地呼称制度の認証を得た生産地が国中でもっとも多く、主に白ワインを産出しています。
ドイツのワイン産地・特徴
ビールの人気が高いドイツですが、ワインの産地としても優秀な国です。
割合としては白ワインの生産が6割を占め、さわやかでフルーティーな味がドイツワインのポイント。
ドイツのワイン法はぶどうの糖度の違いで分類、格付けされるのが特徴的です。
というのも、ドイツは世界のワイン産地の中でも最北に位置する国。日照時間が短く、気候的な条件は他国と比べて厳しくなります。
ぶどうの栽培が生産者の腕の見せどころというわけです。
ドイツのワイン産地のほとんどは、少しでも日照時間が望める南部側に集まっています。
ラインヘッセン地域
ドイツ最大のワイン産地で、この地で造られる甘口白ワインは“リープフラウミルヒ”と総称されます。
日本のスーパーでもお手頃に購入できておすすめ。
スーパーに行ったらリープフラウミルヒ(Liebfraumilch)の表示を探してみてください。
ラインガウ地域
ラインヘッセンの北側に位置するラインガウ地域は、ドイツを代表するぶどう品種のリースリングの名産地。
高品質の高級ワインも送り出しています。
モーゼル地域
モーゼル地域といえば、標高が高く急勾配の斜面に設けられたぶどう畑。
冷涼な気候でフレッシュなぶどうが育つ白ワインの産地です。
アメリカ大陸のワイン生産地
歴史が長くワイン法も厳格なヨーロッパのワインを旧世界ワインと呼びます。
旧世界ワインに対抗するのが、後発でワイン生産に乗り出したアメリカを始めとする産地の新世界ワインです。
制度に縛られない自由なワイン造りが叶う新世界は、開拓者精神でヨーロッパに負けない美味しいワイン、そしてリーズナブルなワインを続々と輩出しています。
アメリカのワイン産地・特徴
アメリカ産のワインはラベルの表記が英語で日本人にとって読みやすいのも魅力ですね。
フランス、イタリア、スペインに次ぐ世界第4位のワイン生産国ですが、実はアメリカのワイン産地とは4つの州でほとんど完結しています。
その中で、アメリカのワイン生産量の90%を担うのがカリフォルニアです。
割合だけ示すと偏って見えますが、カリフォルニア州の面積をヨーロッパの産地国と比較してみると、フランスやスペインよりは小さいですがドイツやイタリアは優に超える広さ。
カリフォルニア州内の代表的な地名をおさえつつ、4つの州を頭に入れておくとアメリカワインのラベルを見るのが楽しくなります。
カリフォルニアワインにおける5つの生産地エリア
カリフォルニア州の中でワインの生産地は5つのエリアに分けられます。
- ノース・コースト
- セントラル・コースト
- セントラル・ヴァレー
- サウス・コースト
- シエラ・フットヒルズ
中でもノース・コーストはカリフォルニアワインの中心的存在で、カジュアルやリーズナブルといったイメージが強いカリフォルニアワインの一線を画す高級なワインも開発されています。
ノース・コースト内の2つの著名な生産地を覚えておきましょう。
カリフォルニアワインの頭領!ナパ・ヴァレー
州を超えてアメリカでもっとも名高いと謳われるワインの名産地。
大量生産は他の地域に任せたと言わんばかりに、限定的な生産量で高品質なワインを送り出す世界規模でファンの多い産地です。
ソノマ・ヴァレーはカリフォルニアワイン発祥の地
カリフォルニアワインの老舗ワイナリーが集まるソノマはナパに続く銘醸地です。
海側に面した冷涼な気候を生かしたぶどう栽培で、ナパ・ヴァレーに負けない一流ワインを生産することで知られています。
アメリカワインを支える3つの州
アメリカのワイン産地である4つの州。
カリフォルニア以外はワシントン州、オレゴン州、ニューヨーク州でワインの生産を行っています。
まだワイン造りの歴史が浅く生産量も少なめですが、アメリカの広大な土地を活かして世界に向けてワインを発信しています。
日本でも見かけることが増えているので、今のうちにファンになっておくと今後の成長を楽しめるかも。
チリのワイン産地・特徴
チリワインは安くて飲みやすくて美味しい!
言葉にするとちょっと安っぽいですが、これこそがチリワインの特徴でしょう。
地図や地球儀を見れば分かるように、チリはヨーロッパと違って日照時間に心配がありません。
たっぷり太陽に浴びたぶどうで造られるチリワインは果実感が強くフルーティー。
コストパフォーマンスが高いので、日本のワイン居酒屋でもたびたび見かけます。
南北に細長い地形のチリは、ワイン産地も分かりやすく北部、中部、南部で分けられます。
それぞれの中でも有名な地域名をご紹介します。
北部
最北端のエルキ・ヴァレー、北部のワイン造り発展地であるリマリ・ヴァレーが牽引役。
中部
中部のマウレ・ヴァレーはチリワイン最大の生産地。
南部
最南端にあるビオ・ビオ・ヴァレーは白ぶどうの名産地。ちなみに南部は国内消費が多め。
アルゼンチンのワイン産地・特徴
チリの東隣に位置するアルゼンチンは、チリとの国境にあるアンデス山脈の地の利を生かした良質なぶどうがポイント。
大量生産が実現する手に入りやすい価格帯で、チリと並ぶ南米ワイン産地の代表国です。
アルゼンチンの主なワイン産地は、メンドーサ、サン・ファン、ブエノス・アイレス 、ラ・リオハ、リオ・ネグロの5つ。
中でもメンドーサはアルゼンチン最大のワイン産地で、高品質なぶどうで造られる濃厚なワインで世界を楽しませています。
アルゼンチンもまた、近年どんどん品質が上がっているワイン産地です。
南米ワインが安く飲めるうちに開拓して、好きなぶどう品種を見つけたり美味しいワインランキングを作ったりしてみてはいかがでしょうか。
注目度急上昇!オーストラリア
新世界ワインでも現在進行形で注目度急上昇中の産地がオーストラリアです。
オーストラリアワインといえば覚えておきたいキーワードはシラーズ。
フランスでも栽培されている黒ぶどう品種のシラーが、オーストラリアでは“シラーズ”と呼ばれてオーストラリアワインの代表的ぶどう品種となっています。
生産量の過半数が輸出にまわり、世界屈指のワイン大国になりつつあるオーストラリア。主要なワイン産地は南部に集まっています。
南オーストラリア州の東南エリア
南オーストラリア州はオーストラリアの中央部分で、オーストラリアワインのおおよそ5割は南オーストラリア州で生産されます。
東隣のニュー・サウス・ウェールズ州とビクトリア州にほど近い東南エリアの地図を見ると、海に面して特徴的にデコボコした地形があります。南オーストラリア州のワイン産地はこの地域に集まっており、国で一番のシラーズ産地としても知られるバロッサ・ヴァレー、バロッサに隣接し白ぶどうのリースリング栽培で有名なイーデン・ヴァレーなどがクオリティとコストパフォーマンスの高いワインを産出しています。
オーストラリアワイン発祥のニュー・サウス・ウェールズ州
オーストラリアではワイン造りの歴史が一番古く、オーストラリアワイン生産の3割を担う産地。
最古産地のハンター・ヴァレーを中心に、重厚で力強いワインを世界に向けて作り出しています。
日本産も負けていない!
長らく日本は果物としてそのまま食べるぶどう栽培に力を入れてきました。
また、日本の食事には酸味や渋みが醍醐味であるワインが受け入れづらかったというのも、日本でワイン生産が栄えてこなかった理由のひとつでしょう。
しかし、食文化の多様化と日本の食事に合うワイン造りを続けてきた生産者たちの努力によって、日本ワインは世界のワインとはまた一味違う成長を遂げました。
そこへ、近年では栽培技術の向上により外国のぶどう品種が日本でも取り入れ可能になり、日本ワインはいま世界的にも注目を集めるようになっています。
主要な産地は、生食用のぶどう産地としてもおなじみの山梨県や長野県、さくらんぼのイメージが強いけれど実はワインも強い山形県、ヨーロッパのぶどう品種栽培に適した北海道が挙げられます。
山梨県
日本でワインといえば山梨県。いろいろな果物を産出する山梨県は、日本固有の白ぶどう品種“甲州”で造る甲州ワインの産地です。
ワイナリーの数は国内一で、サントリー登美の丘ワイナリーやシャトーメルシャン勝沼ワイナリーなどは工場見学ツアーを楽しむこともできます。
長野県
信州ワインの郷である長野県は、ワインの産地を4つに分けられます。
千曲川、日本アルプス、天竜川、桔梗ヶ原の4地域で、それぞれが日本固有種とヨーロッパ品種のぶどうを多数栽培。
信州ワインとひとまとめにするには惜しいバラエティ豊かなワインを送り出しているので、エリアごとに意識してワインを飲み比べてみると面白いでしょう。
山形県
あまりワインのイメージがないかもしれませんが、高級日本酒を輩出する山形県はワイン造りも優秀。
高級ワインに力を入れて、世界のワイン好きからも一目置かれています。
北海道
北海道はヨーロッパの気候と近いものがあり、ワイン造りに適した産地として近年どんどん力を伸ばしています。
広大な土地を使って、北海道ワイン、ふらのワイン、十勝ワインに空知ワインと複数の看板ブランドがあるのも強みです。
まとめ
高級なものから大衆的なものまで、様々なランクをシチュエーションによって選べるワイン。
世界各国で造られるようになって、産地の食文化に寄り添うワインや輸出に特化して味も金銭面も飲みやすさを重視したワインなど、ラインナップはさらに広がっています。
産地と併せて知ることで、ワイン選びの参考にしてみてください。