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ぶどうの品種を知っているとワインがもっと美味しい!
赤、白、ロゼなどの種類があるワイン。こうしたワインを飲み比べた時に、その味わいの決め手となる要因が何かわかるでしょうか?
その一つの要因は、ぶどうの品種と言われています。このぶどうの品種を知ることによって、ワインの味わいが学べ、楽しみ方も違ってきます。
なぜ、このぶどうの品種がワインの味わいを決めるのか、その理由となるブドウが生産される産地の気候や歴史、製造方法などの違いを説明します。
ぶどうは日本のお米と同じく、様々な産地で作られている農作物で、これがワインとなります。
日本ではお米を人工的に交配するなどして、それぞれの特徴を持つお米が作られています。
同じようにぶどうも交配が重なって様々な品種が誕生しています。
しかし、ワイン用のぶどうの場合は、自然に交配した品種がほとんです。そのために、産地の特徴を表すぶどうの品種、そしてワインが誕生しています。
赤ワイン、白ワイン、ロゼワインの品種、それぞれの代表的な種類の特徴などを紹介していきます。
またそのあとには産地の気候や天候、または土壌や地形とワインの味わいとの関係についても説明をしていきます。
赤ワインのぶどう品種と特徴
まず紹介するのは赤ワインのぶどうの品種です。赤ワインに使われるぶどうは、黒ブドウがメインです。黒ブドウは皮が黒や紫なためにそう呼ばれています。
しかし、ワインになる過程で美しい赤ワインへと変わっていきます。黒ブドウからでなければ、赤ワイン独特の酸味や渋みが取れないために、黒ブドウが使用されています。
おすすめの赤ブドウの品種とその特徴を紹介していきます。
カベルネ・ソーヴィニョン
まず一つ目は、レストランなどのワイン一覧でも必ず見かける、カベルネ・ソーヴィニョン種のというぶどう種です。最も人気で有名な赤ワインの一つです。
そのために他のワインとブレンドされることもあり、日本のワイン紫鈴rindoもメルローとブレンドされできた、ワインです。
フランスのボルドーが最も有名な産地で、黒ぶどうの女王と呼ばれています。
フランスの温暖な気候で育ち、メルロー種などと混ぜて熟成をさせられているために、酸味やタンニンの渋みの味わいが最大の特徴の赤ワインです。
その香りにも特徴があり、ベリー、カシス、杉、ハーブ、スパイス、バニラなどが感じられます。酸味や渋みもこれに相まって、複雑な味を感じさせてくれる赤ワインとなっています。
この黒ぶどうは非常にたくましく、適応能力があるために、フランス以外でも、チリ、イタリアなど多くの産地で栽培されています。
そのためにボルドーの5大シャトーと呼ばれる赤ワインも、カベルネ・ソーヴィニョンがメインで作られています。
メルロー
こちらもフランスのボルドー地方が主な産地のメルロー種です。
メルロー種の特徴としてはぶどうの果実が大きく、そして皮が薄いことです。そのために酸味や渋みがなく、まろやかで果実味たっぷりな味わいです。
ダークチェリー、ブルーベリー、ブラックベリー、トリュフなどの味わいや香りが特徴です。そのために非常に飲みやすく、世界中で大人気なおすすめの赤ワインの種類です。
メルロー種は涼しい地域でも栽培できるので、フランスの他にも、チリ、イタリア、そして日本など世界中に産地があります。
シラー
こちらも原産国がフランスのローヌ地方で栽培されている品種のシラー種です。お肉料理との相性の良さから、日本でも有名になりつつある、ぶどうの種類です。
シラー種のぶどうは粒が小さく皮が厚いために、赤ワインの特徴である酸味や辛口な感じを味わえる、ぶどうの種類です。
シラー種の特徴としては、その辛口な部分にあります。こしょう、オリーブ、チョコレートのような味わいがあります。そのために、癖のある肉料理との相性がばっちりです。
乾燥、暑さに非常に強い品種のぶどうで、フランスの他にも、イタリアなどでも栽培されています。
しかし、フランスのシラーと飲み比べると、オーストラリアのシラーはまた味わいが大きく違います。
辛みのあるフランスのシラーに対して、オーストラリアのシラーはビターなチョコレートやハーブの味わいがあり、渋みや酸味も深く感じられます。
ガメイ
続いてはガメイ種です。ガメイ種という品種よりも、ボージョレ・ヌーヴォーで使われているぶどうの品種と言った方が有名でしょう。
世界中で人気の品種であり、渋みも控えめで果実っぽさが特徴の飲みやすい味わいのぶどうの種類です。
ガメイ種のぶどうは皮が薄く、ワインにした時の色も鮮やかな赤となります。そのために、ガメイ種のみでワインが作られることが多くあります。
もともとはピノ・ノワールと交配したできた品種のために、ピノ・ノワールとブレンドされることもあります。
香りや味わいは華やかで軽やかな果実味があります。ラズベリー、チェリー、バナナ、ストロベリーなどが特徴です。
特にボジョレー・ヌーヴォーは発酵したばかりの新しいワインのために、その初々しさも人気の理由となっています。
ガメイ種はフランスの他に、トルコ、カナダでも栽培がされています。
テンプラニーリョ
スペインで主に栽培されている品種の中でも有名な品種がテンプラニーリョです。スペイン北部が主ですが、スペイン全土で栽培されています。
スペイン語の「temprano」には早熟という意味があり、早熟タイプのぶどうの種類です。熟成できる期間も長く、味わいが繊細な味となります。
テンプラニーリョの味わいと香りは、ベリーを強く感じられます。またバニラやコーヒーなどの香りと、渋みや酸味がバランスよく取られていることも特徴の品種です。
ぶどうの果実は小さく、皮が薄く、寒い気候を好むぶどうの品種です。そのために、テンプラニーリョはスペインの他にも、フランス、ポルトガルなどで栽培されているワインです。
カルメネール
続いてはチリで最も有名な品種である、カルメネール種です。コーヒーやビターチョコレートの味わいがあり、しっかりしている品種です。味の強い肉料理との相性が良いワインとなります。
味わいや香りはピーマン、ラズベリー、ブラックベリー、プラムなどが特徴です。まろやかな口当たりとコクを感じられます。
元々はフランスのボルドーで栽培されている品種でしたが、チリに輸入された品種でイタリアでも多く栽培されていましたが、現在ではチリが最も有名な原産地となっています。
竜眼
最後は日本の長野県で栽培されている竜眼という品種です。善光寺周辺で栽培されていることから、善光寺ぶどうとも呼ばれている品種です。
元々はヨーロッパが原産地で、そこから日本に伝わりました。
味わいや香りは、酸味が少なくやわらかな味わいです。その反面、苦みや渋みが少しあるのも特徴の品種です。
ワインとしては、魚介類の料理などに最適です。日本が産地なので、日本の食事とよく合うワインです。
また、ぶどうの粒が大きく果汁も多く含んでいるために、生食用としても有名です。
紹介した品種の他にも、アリアニコ、カリニャン、サンソー、テロルデゴ、また日本が産地のブラック・クイーンなどが赤ワインの品種としては有名です。
それぞれが、ワインとなった時に特徴のある味わいとなりますので、気になる品種は飲んでみてください!
白ワインのぶどう品種と特徴
赤ワインに続いては白ワインとなるぶどうの品種を紹介します。赤ワインと同様に白ワインも多くの品種があります。
白ワインとして使われているぶどうの品種は大きく分けて2種類あります。
一つは、ぶどうの果皮が黄緑の白ブドウです。もう一つは、グリと呼ばれている、赤紫の果皮のぶどうです。
この二つの品種の違いによっても、白ワインの味わいは大きく変わってきます。
シャルドネ
一つ目は、白ワインの代表ともいえるシャルドネ種です。フランスのブルゴーニュ地方が有名な産地です。木の樽で仕上げると濃厚な風味や味わいを持ちます。
一方で、樽を用いずに熟成をさせていくと、引き締まったシャープな味わいになっていきます。
シャルドネ種はその適応力が特徴の品種です。そのために、シャルドネ種は作り方や、その産地によってどんな味にも変わる品種です。
フランスのブルゴーニュ地方で作られているシャルドネは、バター、アーモンド、バニラのような味わいとなります。
しかし、寒い地域ではシトラスやフルーツの味わいがでるなど、まったく違った顔を見せてくれます。
また、シャンパーニュ地方ではモンラッシェやシャブリなどの有名な白ワインの他に、シャンパンの品種としても知られています。
シャルドネ種は気候などへの順応性が高く、病気にも強い品種であるために、イタリア、アメリカ、チリなどワインの産地であればどの国でも栽培がされているほど人気の品種です。
リースリング
ドイツを代表する白ワインの品種と言えば、リースリング種です。独特の石油を感じる味わいと、甘口でも辛口でもどちらでも使われることが特徴です。
辛口の場合は肉料理と甘口はスイーツなどと相性の良いワインとなります。
味わいや香りの特徴は、辛口と甘口に分かれます。辛口の場合は、ジャスミンやレモン鋭さと酸味を感じさせます。
甘口の場合は、桃や梨、リンゴなどのような果実を感じさせる甘味があります。
また、ぺトロール香と呼ばれる、石油のようなにおいも特徴の一つです。
リースリングはドイツの他にも、フランス、オーストリア、アメリカなどが産地です。産地によって、辛口や甘口になるなど、産地の色が濃く出るのがリースリング種の特徴です。
ミュスカデ
フランスのロワール地方で栽培されているのがミュスカデ種です。ロワール地方独特のシュール・リー製法という方法で白ワインが作られており、さっぱりとした辛口となるのが特徴です。
このシュール・リー製法は「滓の上」という意味です。数か月間、滓につけておくため、ワインとしての美味しさに新鮮味も加わった味わいとなります。
また、河口に近い産地で栽培されたミュスカデ種は潮の香りも含まれるワインが作られます。
フルミント
次はハンガリーの白ブドウの品種の一つである、フルミント種です。世界三大貴腐ワインの一つトカイ・アスー・エッセンシアの品種として有名です。
味わいも辛口から甘口まで幅広く使われています。味わいと香りとしては、りんごのような香りがあり、シャープな酸味が特徴です。
辛口ではこの鋭さが特徴で、ドライさが料理と楽しまれる白ワインです。一方で甘口は非常に甘口のデザートワインとなる品種です。
ファランギーナ
イタリアの品種でファランギーナという品種です。古代ローマ皇帝に愛されたワインで、ぶどうの茎の部分がハトの脚に似ていることから、ハトのぶどうという略語でも呼ばれていました。
ファランギーナ種のぶどうの種は中くらいの大きさで、皮は青みを帯びて薄めの皮です。
味わいや香りは華やか。果実味が強く、リンゴ、洋ナシ、パイナップルなどを感じられます。
またミネラルが豊富なために、甘みと酸味が非常に豊富になっています。
ファランギーナ種はイタリアでも優れたぶどうの品種と認定されており、イタリア全土で栽培が推奨されています。
イタリア料理との相性も非常に良くなっているワインで、心地よい酸味とフレッシュ感が特徴なワインとして出来上がります。
ケルナー
ドイツはヴュルッテンベルグ地方で誕生したケルナー種です。ケルナーはトロリンガーとリースリングの交配した品種で、珍しく人工的に生まれた品種です。
味わいや香りはマスカットの香りがメインとなっています。さらに柑橘系、ミントなどのさっぱりとした香り、またリンゴ、マンゴーなどのフルーティーな香りもあり、フレッシュな味わいが特徴の品種です。
酸味はやわらかく、香り同様に果実味を感じる味わいが特徴です。リースリングよりも果実味があり、ずっしりとしているワインとなります。
またケルナー種は寒さに耐性のある品種です。寒いドイツでもさらに北の地域にあり、雨や雪などの天候で栽培されてきました。そのために、日本の北海道でもケルナーは栽培されています。
オーセロワ
最後はフランスのオーセロワという品種です。フランスのロレーヌ地方が主な産地です。同じくフランスのアルザス地方では、アルザス・ピノ・ブランやアルザス・クレヴネルとも呼ばれています。
オーセロワは補助的な品種として使われることが多い品種で、単一の品種としてワインとはなりません。
その理由としては、ウッディーな香りとまろやかな酸味がありますが、その他の特徴が薄くアルコール度数も少ないためです。またアロマ、メロン、スパイスを感じさせるぶどうが栽培されることもあります。
ワインの産地としてはフランスがオーセロワは主ですが、ルクセンブルグなどではリールリングと共に国を代表する品種となっています。
紹介した品種の他にも白ワインとなるぶどうの品種では、インツォリア、アリゴテ、エンクルザードなどが有名です。
ロゼのぶどう品種と特徴
赤ワイン、白ワインに続いてはロゼワインの品種の紹介です。ロゼワインは黒ブドウと白ブドウの両方を使っています。黒ブドウからピンク色ができるのは、絞り方を弱くして濃く出ないようにしているためです。
グルナッシュ
ロゼの品種の一つが黒ブドウである、グルナッシュ種です。主な産地はフランスと言われていますが、原産はスペインと言われており、スペイン全土で栽培がされています。
味わいや香りの特徴は、チョコレートやモカなどのまろやかさと、プラムなどのフルーティーな感じがあります。多く収穫される品種ですが、稀に力強く強い酸味を持った高品質なぶどうが生まれる品種です。
グルナッシュ種の産地はスペインやフランスの他に、イタリア、アメリカなどでも栽培がされている品種です。
サンソー
こちらも黒ブドウの一つのサンソー種です。フランスのプロヴァンス地方が原産の品種です。
大きな粒と薄い皮が特徴なため、生でもぶどうが食べられている品種です。
赤ワインの品種でもありますが、タンニンの渋みが少なく、味わいも繊細なためにロゼでも使われています。ベリーの濃厚な果実味と、フレッシュな香りが特徴です。
フランスの他に南アフリカなどでも栽培が行われ、全世界で愛されている品種です。
ロゼの原料となる品種はその他に、グロロー、ピノ・ドニース、プールサール、トレパットなども有名です。
気候や天候がぶどうに与える影響って?
ワインとなるぶどうの品種はその土地の気候や天候が大きく影響します。その影響としては2種類あります。
味わい
一つ目がワイン、つまりぶどうの味わいです。寒い産地では酸味が強く軽くなり、暖かい産地では糖分が強くアルコールも高い味わいとなるのです。
その理由として、暖かい地域ではぶどうが熟しやすくなっています。そのため、糖分も増し酸味が柔らかくなるためです。ただし、収穫の時期によっても変わってきます。
同じヨーロッパの中でも、寒いドイツでは白ワインの品種であるリースリングが代表的で、酸味の強いぶどうが栽培されます。
一方で、日が強く暖かいスペインでは、パロミノ種などが有名でシェリー酒を作るほどの甘さが特徴の品種です。
世界各地でこれまでに作られてきた品種が、温暖化によって変わりつつあります。これまでワインの産地としては有名ではなかったイングランドなどで製造がされるなどしています。
ヴィンテージ
もう一つはヴィンテージです。古い洋服や家具などでヴィンテージという言葉が使われますが、英語での語源はぶどうの収穫を意味し、ワインが収穫された年のことを言います。
詳しく言うと、収穫された年による気候の違いです。ある年では暖かく甘くまろやかな味わいのぶどうが栽培されたましたが、翌年は寒く酸味が強くキレのあるぶどうが栽培されるなど、その土地の天候によって同じ品種でも差が出ます。
そのために、ラベルにぶどうが収穫された年が記載されています。
例えば、イタリアの高級ワインとして有名なキャンティやブルネッロ・モンタルチーノで有名なサンジョベーゼは、暑い年になると芳醇でアルコール度数が高くなります。
一方で寒い年には、酸味と渋みが強く出るぶどうが栽培されています。同じ品種でも、その年によっては全く違うものとなります。
もし、どのヴィンテージのぶどうが良かったのか?を知りたい場合は、国や品種におけるヴィンテージごとのチャートがあります。
このヴィンテージチャートについての詳細はこちらをご覧ください!
知っているとまた変わったワインの楽しみ方ができますよ♪
土壌や地形とワインの味わいとの関係性
ぶどうが育つ土地の気候や天候が、それぞれの品種に影響することを説明しました。
次は、その土壌や地形がどのように品種に影響するのかを説明していきます。
土壌
ぶどうは育っている土壌から栄養を取っています。それだけにその土地の土壌が重要です。
ぶどうは水はけの良い土壌に向いていると言われています。ぶどうの品種によっては、別の土壌を好む場合もあります。
土壌以外すべて同じ条件でできたぶどうをワインにして飲み比べると、全く違うワインとなるのです。
しかし、どのような土壌からどんな味ができるかまでかは判明はしていません。ただし土壌が味わいに影響することは確かです。
地形
地形もまたぶどうの味わいに影響を与えます。日本にもある棚田などは、地形を利用して水の流れや日の当たり具合を調整していますが、この日本のやり方と同じと言われています。
つまり、ぶどう畑でも日に当たる角度や、どのように風があたるかを計算されて栽培されているかが重要な要素となります。
また日本と同じ春夏秋冬は他の国にはありませんが、季節の違いに適応させて地形を利用することで、ぶどうの栽培にも影響がでています。
作り手によっても味が異なる
気候や土壌などと共に、ぶどうの味わいに大きく影響するのが、作り手です。
同じ品種のぶどうを違う作り手がそれぞれ栽培していけば、まったく別の物になるのはわかることでしょう。ワインでも同じことが言えるのです。
ワインの作り手の呼び名
ただし、産地や地方によっては、ぶどうを栽培する人、ワインを作る人など分かれている場合もあります。
しかしフランスのボルドーでは、ワインの作り手はシャトーと呼ばれ、自分で栽培しワイン作りまでを行っています。
一方で同じフランスでもブルゴーニュとボルドーでは作り手の呼び名も変わります。
自分の畑でぶどうからワインを作る作り手をドメーヌ、ぶどうかワインを買い取り、醸造や熟成をする作り手をネゴシアンと呼んでいます。
ここでブルゴーニュ地方で有名な作り手を紹介します。
ドメーヌ・ロマネ・コンティ
世界最高峰のワインの作り手。年間約6,000本のワインしか作らない。
ルロワ
ドメーヌ・ルロワとメゾン・ルロワに分かれる。常に畑の状態を最高にし、栽培をしている。
ルイ・ジャド
安価なワインから高級ワインを扱うが、すべてのワインに同じラベルを使っている。
ルイ・ラトゥール
シャルドネ種を栽培し、コルトン・シャルルマーニュという、コストパフォーマンスに優れる白ワインを作っている。
その他の国を見ると、ドイツではヴァイングート、イタリアでは家を意味するカーサ、スペインでは酒造という意味のボデガ、アメリカでは英語圏でワイナリーを意味するエステートと呼ばれています。
呼び名は各国様々ですが、主な作り手の仕事の違いは以下の通りですので、参考にしてみてください。
栽培方法
品種選び、剪定方法、収穫の時期、栽培の管理、木の密集度、収穫量など
ワインの仕込み
ぶどうを選ぶグレード、圧搾機械選び、圧搾具合、発酵容器選び、発酵の管理、酵母の管理、ワインやぶどうのブレンド比率など
熟成方法
熟成用の樽や容器の選定、熟成させる場所の管理、熟成の期間、熟成全体の調整など
日本のお米や野菜も作り手によって味が違ってきます。そのために、最近では生産者の顔写真が貼ってある商品が並んでいます。
ワインも同様にぶどうを栽培した作り手が誰なのか、これによっても味わいがかわってきますので、飲むワインのぶどうの作り手も考えつつ飲んでみましょう。
美味しく飲むための温度も違う!?
ワインも栽培されるぶどうやその品種にも美味しく飲める温度があります。この温度を知ることで、ワインを楽しめます。
赤ワイン
赤ワインの品種でも紹介した、メルロやカベルネ・ソーヴィニョンはタンニンの渋みが特徴です。
またその甘味もワインとなったときの特徴となります。
これらの品種は18°~20°の温度で飲むのがおすすめです。これらの品種の渋みが温度によって柔らかくなり、飲みやすくなってくれるためです。
もう少し低い15°~17°にしておくのがおすすめなのは、ピノ・ノワールなどメルロなどよりも渋みが柔らかな品種です。
渋みが少ないので、温度を低めにしておくとより香りも引き立ち、バランスの取れた味わいとなります。
さらに12°と低くするのは、ジンファンデルやガメイなどの品種です。これらの品種はより甘く果実味が強いので、温度を低くしておくことですっきりした甘味とぶどうそのものの味わいを感じることができます。
日本で赤ワインを飲む場合には少し冷やしてから飲むのが良いと言われています。
理由としては日本は湿度も高いために、室内の温度が高くなるためです。
赤ワインは高すぎる温度で飲むと、その特徴でもある渋みや酸味がなくなってしまいます。
逆に低すぎると強く感じてしまいます。そのために、室温よりも少し低い温度で赤ワインは飲むのがおすすめなのです。
白ワイン
白ワインは甘口と辛口で大きく変わってきますので、2つに分けて説明をしていきます。
シャルドネ、リースリング、フルミント種などの甘口は、低めの温度が適しています。
赤ワインよりも甘いことが多く果実味が強い白ワインは、7°~9°が最適です。ミュスカデ種など白ワインの中でも、辛口で酸味の強さがある場合はさらに冷やしておきましょう。
そのワイン自体のキレを楽しむことができます。辛口の中でも重みのあるずっしりとした種類は、少し高めの温度で飲むと良いでしょう。
白ワインのその味や香り、コクなどを強く感じることができます。
ただしフルミントなどのかなり甘口な品種の場合は、4°~6°とかなり冷やすことをおすすめします。
甘口で温度が高いと、味わいがかなり甘くなってしまい飲みにくくなってしまいます。そのためしっかり冷やしましょう!
白ワインは温度を低めにしてすっきりとさせ、酸味を感じられるくらいの温度で飲むとより美味しく飲むことができます。
ロゼやスパークリングワイン
グルナッシュ、サンソー種などの、ロゼやスパークリングワインの場合は、白ワインよりもっと低く5°~8°が最適です。
赤ワイン、白ワインよりも甘く果実味が高いワインのために、甘くなりすぎず酸味を感じられるようにするためです。
かなり甘めの、ロゼやスパークリングはより低い温度で冷やすことがおすすめです。一方で辛口の場合には、そのコクを楽しむために、コルクを抜いた後に常温で少し温めてから飲むようにしましょう。
またロゼやスパークリングを冷やすのは別の理由があります。それは炭酸を抜けにくくするためです。冷やしておかないとワインが吹き出したり、コルクが飛び出したりしてしまうためです。
このようにワインもその品種も同じような温度の管理が必要です。赤、白、ロゼやスパークリングとこの順番で温度が低くなると覚えておきましょう。
まとめ
ワインそれぞれの品種をあげて、それぞれの香りや味などの特徴を説明しました。
そして、それらのぶどうの品種を栽培する、気候、天候、土壌、地形によっても違いが出ることを紹介しました。
さらに、これらを手掛ける作り手がいて、国によっては呼び名が違うということも紹介しました。
これらはすべてワインを美味しく楽しんでもらうためのものであり、フランス、イタリアなどヨーロッパを含めた全世界で行われていることです。
ワインを飲む前にこれらのことも、想像しながらボトルを開けてください。今まで以上に美味しくワインを味わえるようになることでしょう。